以下
東洋経済より
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自分の親が病院に
かかった途端
別人のように
変わり果てる
・生気がなくなり
歩くのも
おぼつかなくなり
やがて寝たきりに
なってしまう
・落ち着きを失い
時に激昂し
暴言・暴力をふるう
・記憶力や思考力
などの認知機能が
低下する
医師から
処方される
薬剤が原因で
こんな症状に
陥る高齢者が
数十万人に
及ぶかもしれない
としたら
信じられるだろうか?
海外では早くから
その原因となる
薬剤の危険性が
指摘されながら
日本では長い間
放置されてきた
最近になって
学会が注意を
促し始めたが
改善される
兆しはない
薬剤によって
こうした症状に
陥ることを
「薬剤起因性老年症候群」
と呼ぶが
高齢者にとって
人生総決算の
大切な時期に
普段の自分を
見失うことは
いわば尊厳を
奪われるに等しい
まさに「薬害・廃人症候群」
と呼ぶべきだろう
兵庫県立医療センター
認知症疾患医療センター長の
小田陽彦医師
によると
70歳代の
女性患者が
「自分は認知症
ではないか?」
とやってきた
50歳代のころから
うつ病で
総合病院精神科での
入退院を
繰り返していた
この間
万引きをする
盗癖がおさまらず
何度も
警察沙汰になった
本人は
「やってはいけない
とわかっている」
と言う
認知症検査の
ミニメンタルステート検査
(MMSE)では
30点中24点だった
23点以下は
認知症が疑われる
小田医師は
「薬剤起因性老年症候群
かもしれない」
と考えた
この女性は
5種類の薬剤を
服用していて
精神科領域の
薬剤として
抗精神病薬を1種類
ベンゾジアゼピン系の
睡眠薬2種類を
飲んでいた
小田医師は
これらの薬剤を
一気に中止して
様子を見ることにした
依存性のある
ベンゾジアゼピン系薬剤の
急な断薬は危険だが
窃盗の公判中で
また万引きをすれば
刑務所行きも
免れないので
決断した
薬剤を止めて
間もなく
表情が明るくなり
よくしゃべる
ようになった
何より盗癖が
ピタリとおさまった
のには驚いた
認知症テストは
1カ月後には
満点近い数値で
推移している
認知症の疑いは
まったくない
以上 東洋経済より
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少なくない薬剤性認知症②
に続く